”ギンケンソウ”(銀剣草)とは
国内では唯一”咲くやこの花館”だけで見られる植物です
ハワイ固有種の「ギンケンソウ」が、1990年開催の花博で日本で初めてお目見えして話題を呼んだ。それ以降「咲くやこの花館」で研究を重ね栽培を続けてきた。しかし、この植物は花が咲くと枯れる”一回結実性”の多年草で、自家不和合性の性質があり2024年9月最後の個体が枯死した。現在ではハワイからの植物輸入は極めて困難で幻の植物となる局面であった。
ところが、2008年3月に組織培養を依頼したギンケンソウの培養株が、継続して千葉大学三位研究室で保存されていたことが分かり、2024年にこれを新たに株の育成を依頼して、復活し2025年9月より展示一般公開された。
種子繁殖の困難な難しい植物でのクローン技術でこのように組織培養で保全できることが実証された訳で絶滅危惧種の救世主となることに期待される。
この株は2026年1月16日現在であるが2025年9月展示時より株も張って成長している。4株。

ギンケンソウは、高山植物であり、温度や湿度の管理が難しく栽培には冷房設備も必要で、個室で育てているので窓越しで見ることになる。



咲くやこの花館2026.1.16撮影
ギンケンソウ(銀剣草)とはどんな植物?
分類:キク科ギンケンソウ属 多年草
履歴:1990年大阪万博時にハワイから渡来
ハワイ諸島の高山に分布する。マウイ島の固有種とハワイ島の固有種のが存在し同一種ながら別亜種とされている。咲くやこの花館のギンケンソウはマウイ島の固有種で、マウイ島ハレアカラ山の標高2100m~3750mの荒野に生息する。
開花時には、花軸が3mの高さまで伸びることがある。葉は長さ30㎝~40㎝で剣状で固く、絹毛に覆われて銀色に見えるため、ギリシャ語で『銀の剣』を意味する属名がついている。高山に生存するため、夜間は極めて寒冷な厳しい環境の下で、成長を数十年続けた後、6~9月に花軸を展開して、約1が月後に花を咲かせる。開花後は数ヶ月で枯死する。長さ70~250cmの総状花序には、直径3㎝程の頭花が50~600個もつく。
一稔性(一回結実性)と言われる枯れる前に一度だけ花を咲かせるタイプの植物。
寿命は、5~50年とも、それ以上とも言われている。
花粉媒介は、ハワイ固有のハチであるHylaeus volcanica などの昆虫類が花粉の運び役(送粉者)として大事な働きをする。
絶滅の危機
外来種の虫、ヤギ、ウシによる生態系の変化や、人間による過剰な伐採などが原因で20世紀の初頭には100株以下にまで減少した。保護活動の一環として、ハレアカラー国立公園が1921年に設立され公園の管理と保護によって現在数は増えつつあるようだが、絶滅の恐れがあるのは変わりなくこれからも保護活動が必要である。
咲くやこの花館で咲いた花

現在の展示している個体はいつ頃開花するでしょうか?
我が国唯一本種を展示栽培している「咲くやこの花館」の実績によれば、播種してから8年目で開花した実績があるので、本株の培養が2024年なので8年とすれば2032年頃の開花と推測されるがどうであろうか?
概要

●ハワイ島:マヌア・ケア(Mauna Kea) マヌアケア銀剣草 (基本亜種)
Argyroxiphium sandwicense ssp sandwicense
●マウイ島:ハレアカラー(Haleakala) ハレアカラ銀剣草
Argyroxiphium sandwicense ssp macrocephalum



























栂緑道に咲く









